クリスマスシーズンになると、カフェや雑貨屋さんなどの様々なお店
でクリスマスリースが飾ってあって、とても素敵ですよね。
クリスマスムードが高まって自然とワクワクしてくるものですが、
そもそもどうしてクリスマスリースを飾るのでしょうか?
飾り付けの材料の意味や、飾る時期についてもお伝えします。
クリスマスリースを飾る理由とは?
日本でもクリスマスには、クリスマスリースを飾るのが定着してきました。手作りでリースを作ったり生花でアレンジしたりと一般家庭でもリース作りはクリスマス前の楽しみなイベントの一つになっています。
クリスマスを盛り上げるためのアイテムとして飾る場合が多いので、宗教的な意味合いは持たないために、クリスマスリースをなぜ飾るのか?などは実際はあまり考えないことが多いかも知れませんね。
クリスマスリースには「魔除け」や「豊作への願い」などのような意味合いがあります。
リースのベースには、殺菌効果や抗菌作用のあるモミや柊(ひいらぎ)などの常緑樹(一年を通じて緑の葉を落とさない樹)の葉が使われます。常緑樹は一年中緑色の葉を茂らせていることから「農作物の繁栄」を意味し、柊はとがった葉っぱが特徴的で「魔よけ」を意味します。
また、殺菌効果のあるモミを使うことで、無病息災の願いが込められているともいわれます。
玄関にクリスマスリースが飾られることが多いのは、このような意味合いがあるからなんですね。
そして、リースの輪には「永遠」「終わりがない」「はじめも終わりもなく永遠の神の愛」を表すものとされています。クリスマスリースはとても神聖なものだったんですね。
クリスマスリースの飾り付けの材料の意味とは?
クリスマスリースによく使われている飾りといえば、松ぼっくりや柊(ひいらぎ)の葉や実などが定番ですよね。実はそれら一つ一つにもちゃんと意味があるんですよ。
- 松ぼっくり、りんご、ブドウなどの作物・・・収穫のシンボルで「作物の豊作」を表しています。お供え物の意味もあります。
- 柊(ひいらぎ)の葉 ・・・「キリストの受難」の象徴とされ、柊の葉のトゲがキリストが被った茨の冠を表しています。
- 柊(ひいらぎ)の赤い実・・・「キリストの流した血」を象徴しています。
- リボンやベル ・・・「魔除け」を表します。
クリスマスカラーと呼ばれるクリスマスを象徴する色にも意味があります。
・緑 ・・・ 永遠の命、生命力
・白 ・・・ 純粋、純潔、雪
・金銀 ・・・ ベツレヘムの星の色、気高さ、尊さ
一つ一つに祈りが込められているんですね。
クリスマスリースを飾る時期はいつからいつまで?
クリスマスリースを準備したものの、リースを飾る日はいつ頃という決まりはあるのでしょうか。日本ではクリスマスが終わった26日にはお正月準備のためすぐに外してしまうことが多いので、1ヵ月くらいの間は飾っておきたいとなると、11月末ぐらいからとなりますよね。
室内の場合なら早めに飾る人も多いと思いますが、室外のドアに飾るとなると、ご近所の目もあるのであんまり早くも飾れない場合もあります。なので一般的には12月に入ったら飾る場合が多いようです。
本来は宗教的な考え方では、クリスマスリースを飾る期間が決まっていて、クリスマスの4週間前(11月30日に一番近い日曜日)から1月6日の「イエスキリストが神の子となって人間の前に現れた日」までという説と、2月2日の「聖母お清めの祝日」までという説があります。
このクリスマスの4週間前のことを「アドベント」といい、その年の11月30日に一番近い日曜日からクリスマスイブまでの間の日曜日毎に、「アドベント・クランツ」というテーブルの上に置く4本のリースに、ろうそくを1本ずつ火を灯していきます。こうして4本のろうそくに火が灯るようになると、クリスマスの日になるというわけなんですね。
日本ではこうした宗教的な意味合いはないので、クリスマスが終われば、お正月の準備をしなきゃ!となるので片づけてしまうことが多いですが、特に決まりもありませんので、飾っておきたければ、好きなだけ飾っておいても何も問題はないということですね。^^
さいごに
クリスマスリースはとても神聖で有り難いものだったんですね。飾り物の意味も理解しておくとお店で購入するときや、手作りのリースを作るときなどに役立つかもしれません。
近年はドライフルーツ(ドライオレンジ)をリースにアレンジして飾るのもおしゃれです。
お気に入りのリースで素敵なクリスマスをお過ごし下さいね。