クリスマスが近づくと赤やピンクなどのポインセチアが目に留まるように
なりますね。とても華やかでクリスマス気分がさらに盛り上がります。
綺麗なのでついつい買いたくなりますが、クリスマスが終わった後は
どうすればいいの?と悩みませんか?今回はクリスマスが終わった後の
ポインセチアのお世話の仕方などについてまとめました。
ポインセチアはクリスマスが終わった後はどうしたらいい?
クリスマス気分を盛り上げてくれる綺麗でかわいいポインセチア。寒い時期に出回っているため、寒さに強い冬のイメージがありますが、実はメキシコ原産の常緑性低木で数年はそのまま成長する植物です。
暑い地方の植物なので寒さには弱く、冬は暖かい場所で保管する必要があります。以外ですよね、冬に見かけるからといって寒さに強いとは限らないんですね。
又、ポインセチアは「短日植物(たんじつしょくぶつ)」といって、日照時間が短くなると開花が促される植物として知られています。赤い葉っぱの部分は花のように見えますが、これは花ではなくて「苞(ほう)」といい、苞(ほう)に囲まれた中の小さい黄色のつぶになっている部分が本当の花です。
ポインセチアの葉は、自然に生えてくるままでは緑の葉のままなので、それはそれで「観葉植物」として楽しむことができます。クリスマスの時の赤い葉のようにするには、「短日処理(たんじつしょり)」という作業をする必要があります。
わざと光を遮って日照時間を操作する方法で、開花を促して葉っぱが赤くなるんですね。
私、ポインセチアって最初から赤い葉っぱが生えきてるんだと思ってました。。クリスマスに間に合わせるように人工的に作られていたんですね。
植物は生きていますので、綺麗な赤い葉もずっと同じ状態じゃなく、日がたてば葉も緑になっていき、姿も変わっていきます。
せっかく縁があって自分の手元に来てくれたポインセチアを枯らさないためにも、こまめにお世話をしていきましょう。
ポインセチアのお世話の仕方は?
●11月から3月頃まで
【置き場所】
ポインセチアは寒さに弱いので、最低気温が10℃を下回るときは室内の日当たりのよい窓辺などへ置きましょう。夜の窓辺は冷え込むので、夜だけ部屋の中央など暖かい場所へ移動させて下さい。
暖房の風などが直撃に当たらないように注意。風が当たると乾燥しすぎて枯れる原因になります。
【 水やり 】
ポインセチアは乾燥に強い植物なので、この時期の水やりは土が乾いてきたら控えめに与えます。休眠期(1月から3月頃)なので乾燥気味で大丈夫です。水やりは株の根元に。葉がしおれたら葉に霧吹きで葉水をして下さい。
●4月頃から10月頃まで
【置き場所】
春のまだ寒い時や秋の寒さが感じられる時は室内で。日光が好きなので真夏の直射日光以外は屋外で管理して下さい。真夏の直射日光は強すぎるので枯れる原因に。日陰に移動させましょう。梅雨の時期は長雨に当たらないように軒下などへ。
【 水やり 】
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりと与えて下さい。受け皿に水が溜まらないように余分な水は捨てて下さい。
根腐れの原因に。
【植え替え・剪定】
4月から5月頃の気温が上がってきたとき。一緒に剪定も。(株本から約10~15cmあたりをバッサリ切り落とす)剪定の時、茎や葉をカットすると乳液状の樹液が出ます。お肌の弱い人はかぶれることもありますので園芸用の手袋かゴム手袋をして作業をして下さい。
もし、手に付いてしまったら水で洗い流して下さい。
・水やりのときは、鉢を持ってみて重さを確認してみましょう。水が減っていると軽くなっているので分かりやすいですよ。
・肥料は休眠期は必要ありませんが、4月から10月頃は液体肥料か固形肥料を与えて下さい。
★短日処理の仕方
9月の中頃くらいから、日中は日光に当てて夕方17時から翌朝8時くらいまで12時間以上、ポインセチアを段ボール箱などで覆い、人工的に光を遮断して夜のような暗い状態にします。
これを約1ヶ月半程毎日続けると花芽が出てきて、葉(苞(ほう))が赤く色付いてきます。注意することは、外灯や室内の灯りが当たってはいけないので段ボールに隙間ができていないか気を付けて下さいね。
あとがき
クリスマスが終わった後のポインセチア、気にかけてあげながらお世話をしていると来年もちゃんと育ってくれます。
ポインセチアは寒さが苦手、乾燥気味、日光を好みます。
「短日処理」をして緑の葉を赤く色付かせる作業を根気よく続けて開花したら、きっと可愛くて感動もひとしおだと思いますよ。(^^)