野菜ってそのままでも栄養があるのにどうしてわざわざ干すの?
そんなことを思ったことはありませんか?野菜を干すと栄養価が
アップするとなんとなく聞いたことはあっても具体的にはなぜ
なのか本当に不思議ですよね。そこで今回はそんな「干し野菜」
についてのメリットなどもご紹介します♪
なぜ干し野菜にすると栄養価が高くなるの?
「干し野菜は」野菜を天日干しにすることで、野菜に含まれている水分が抜けるので、味やうま味、甘さや香りなどが凝縮されて栄養価が高まります。
では、干し野菜の代表「切り干し大根」でみてみると、
「生の大根」と同量の「干した大根」を比べるとエネルギーは約15倍、食物繊維は約16倍、カルシウムは約23倍にもなるというデータもあります。干すだけでこんなに栄養価が増えるとは驚きですよね!
そして天日干しによって、野菜に含まれる栄養素の
・ビタミンB群
・カルシウム
・鉄分
・ナイアシン
が増えるということが報告されていますが、ビタミンDはきのこ類に多く含まれており、その中の「しいたけ」は紫外線を浴びて「干ししいたけ」になることでさらにビタミンDの量がアップします。
カラカラのあの「干ししいたけ」には「生のしいたけ」より栄養素がつまっていたんですね。
ビタミンDは、丈夫な体を作るのに欠かせない重要な栄養素です。カルシウムの吸収を助ける働きをしたり、骨や歯を丈夫にするので、カルシウムが多い食品(牛乳やチーズ納豆など)と一緒に摂ると吸収率がよくなるので「骨粗しょう症」の予防にもなります。
人も、紫外線を浴びると体内でビタミンDを合成することができるので、たまに日光浴をするのがよいと言われていますよね。紫外線を浴びて体内でビタミンDを増やすためだったんですね。
野菜を天日で干すことによって、紫外線を浴び栄養素が変化したり、水分が抜けて旨みや栄養素が凝縮されることで栄養価が高くなるというわけです。
ですが、その反面減ってしまう栄養素もあります。こちらの記事を参考にどうぞ。
特に空気がカラッと乾燥してくる秋から冬は干し野菜作りにピッタリの季節です。旬の野菜を使うと栄養価も高いので、かぼちゃ、さつまいも、大根、ごぼう、しいたけ、人参などはおすすめですよ。
干し野菜のうれしいメリットとは?
お味噌汁やスープなどの汁ものなら、そのまま煮込んでしまえば忙しい朝の朝食作りにも便利に使えますね。
食物繊維もたくさん摂れるのがうれしいですね。
半日ほど干した「セミドライ」の場合は、水分が完全に抜けきっていないので長期保存に向きません。通常の生野菜と同じような期間で食べきるのがいいでしょう。
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さいごに
紫外線はお肌にダメージがあると思われがちですが、実は「干し野菜」にとって栄養素が変化する大切な役割があったんですね。
栄養がいっぱいの「干し野菜」は旬の野菜を使えばさらに高い栄養価がありますし、常備野菜や保存食としても便利に使えます。
これからのお料理には「干す」という調理方法を加えてみてもよさそうですね。^^