季節の果物などで手作りジャムなどを作った時に活躍する保存ビン。
長期保存をする際は、保存ビンの煮沸消毒を行った方がいいと聞いたことはありませんか?
でも意外とその方法がわからないことも多いですよね。
せっかくおいしく作ったものにカビが生えたら大ショック!安全に食品の保存ができるように
一緒に確認してみましょう。
ビンの煮沸消毒は何のためにする?
保存ビンについている雑菌をなくすため、清潔な状態にして菌が繁殖をしないように殺菌をしっかり行います。衛生的に食品の長期保存ができるようにします。
そもそも煮沸消毒とは?・・・水を張った鍋等の中にビン等を入れて沸騰させた状態で数分間煮ます。熱湯で煮ることでしっかり殺菌ができる殺菌方法のことです。
ビンの煮沸消毒の方法
<ビンの煮沸消毒に必要なもの>
・保存ビンと蓋
・深さのある大きめの鍋
・菜箸orトング
・布巾(鍋底に敷くため)
・清潔な布巾orキッチンペーパー
<煮沸消毒の手順>
①ビンの煮沸消毒をする前に「ビン」と「蓋」は洗剤でしっかり洗浄しておきます。
②大き目の鍋にビンがすっぽり入る量の水を入れます。この時、鍋底に布巾を敷いておくと、鍋が沸騰してグラグラして鍋とビンが当たり破損するのを防ぐ役割があります。
又、あまり鍋の淵ギリギリまで入れると吹きこぼれる恐れることもあるので注意です。
もし、鍋の深さが足りずビンが完全に浸からなくても、お湯の中でクルクル回しながら煮沸すれば大丈夫です。
ビンを入れるときは必ず水から入れてください。熱湯の中に急にビンを入れると割れることがあります。
③沸騰したら、5分から10分煮沸します。蓋にゴムが付いている場合は劣化などの原因になるので3分ほどで取り出して下さい。
(ビンにジャムを詰めるときに使うスプーンも一緒に煮沸しておいたら、清潔に使えますね。)
煮沸が終わったら火を止めて、菜箸やトングなどで取り出します。取り出す際は慌てないでゆっくり湯から上げて下さい。熱湯がつたったりすることもあるので、やけどには注意して下さいね。
取り出したら、清潔な布巾の上にふせて置いて余熱で自然乾燥させたら完了です。
曖昧に覚えていたビンの煮沸消毒の方法でやらかした私の失敗
知り合いから、たくさんいちごを頂いた時に手作りでジャムを作ってみようと、いくつか保存ビンを購入しました。その時ふと疑問が出てきたんです。
「保存ビンは使う前は消毒をしなくていいのか?」と。
頭に「煮沸消毒」のことが浮かんできました。作って保存している間に、もしもカビが生えたら嫌だなぁ。確かビンは煮沸消毒をした方がいいんだったよね。でも、なんかビンを煮えたぎったお湯で煮るなんて、怖いし熱そう。
そんなに長期で保存をするわけじゃないし、すぐ食べきるから「煮沸消毒」までしなくてもいいかな。それに「煮沸消毒」の方法もよくわからないし、ポットでお湯を沸かしてビンにかけておけば、熱湯消毒になるはず。
あまり深く考えずに、軽く熱湯消毒をしておこうと思って、沸かしたてのお湯をビンに注ぎました。
すると・・・。
「パリーンッ!」
直後に、ビンにひびが入って見事に割れました。えっ!保存ビンって、熱湯に強いと思っていました。メーカーの違う2,3種類のビンを買っていたので、全部が割れたわけではありませんでしたが、ビックリしましたーー!
もしかしたら耐熱じゃなかったのかも?そう思って、どうしてビンが割れたのか調べてみたら、水洗いしてからすぐに熱湯を入れると、
・「温度差でビンが割れてしまう」
・「ビンの内側が膨張してして、外側と差がうまれることでヒビが入って割れてしまう」
ということがあると判明しました。耐熱じゃないグラスなどで熱いものを注ぐと、割れるというのは知ってましたが、保存ビンも同じなんですね。丈夫にできていると思い込んでました。
急激な温度差が割れる原因になっていたんですね。(煮沸消毒の手順②にもありますように、水から入れるのはこのためです。鍋にビンを入れるタイミングは水からですよ~)
やってはいけないことをしてしまった・・・と思いながら、一人虚しく割れたビンを片付けました。
使う前に割れるなんて、想像してませんでしたー。ショック。
これを機に、きちんと「熱湯消毒」のやり方を覚えておこうと思った出来事でした。
ちなみに私は保存ビンを購入しましたが、もちろん購入したジャムの空ビンを再利用すること
も可能ですよ。
煮沸消毒をしてみて思ったこと
煮沸消毒は一度経験してみれば、全然難しいことじゃないとわかりました。
最初は少しドキドキしますが、きちんと煮沸消毒の方法を覚えれば、衛生面からしても保存した食品にカビが生える心配などせずに安心して食べることができますね。
長期保存を目的にしていなくても、きちんと煮沸消毒をしている方が、食中毒のリスクも減るし何より、家庭で作るものだからこそ、保存料など使われているわけじゃないので、衛生面はしっかりした方がいいんだと思います。
上手に活用してみて、安心の手作りタイムを楽しんでくださいね。