野菜のムダをなくして長期保存もできる「干し野菜」は栄養も
取れる上に、素材のおいしさも味わえるので人気がありますね。
ただ干すだけで栄養満点の「干し野菜」ですが、野菜によっては
栄養素が減ってしまうものもあるんです。
そこで今回は栄養素が減ってしまう野菜や、「干し野菜」に
おすすめな野菜についてご紹介していきますよ。
干し野菜にすると栄養が減るものがあるの?
天日で干す「干し野菜」は自然のお日様と風によって水分が抜けることによって作られます。水分が抜けると味が濃縮されるので、うま味や甘味などが感じやすくなったり、干し野菜独特の香りも生まれますよ。
そんな「干し野菜」ですが、酵素の働きで野菜が本来持っているうま味や香り、ビタミンDやミネラル類(カルシウム、鉄分など)の栄養素が増えるなどの利点があります。
けれどその一方で実は干すことで減ってしまう栄養素もあるんです。(干し野菜の栄養価についてはこちらです)
えっ、増えるものだけじゃなくて減る栄養素もあるの?ってかんじですよね。(゚Д゚;)
お日様の下で干している間に、熱や光、乾燥などに弱い栄養素は残念ながら少なくなってしまいます。
特に減ってしまう栄養素はビタミン類が挙げられています。
・ビタミンA
・葉酸
など
中でもビタミンCは熱に弱く、水溶性で体内に蓄積しておくことができない栄養素なので、毎食補う必要があります。干し野菜で不足した分は、ビタミンCが豊富な「野菜やサラダなどの生野菜、果物」で補うようにするなど食事を工夫をするといいですよ。
具体的にビタミンCが豊富な野菜や果物は、
・芽キャベツ
・パセリ
・トマト
・ブロッコリー
・ゴーヤ
・じゃがいも
・レモン
・キウイフルーツ
・いちご
・柿
・みかん
などがあります。
ビタミンCは免疫力を高めたり、鉄の吸収を助けたり、コラーゲンの合成やシミのもとであるメラニンを抑えるなど、美肌づくりにも欠かせない必須な栄養素ですので、積極的に取り入れていきたいですね。
ちなみに女子は干しいもが好きな人が多いと思います。甘くておいしいですよね。イモ類やレンコンなどのデンプンを多く含んでいる野菜は干すと水分が抜けて甘味が増すので、よりお芋の甘さを感じておいしくなります。
干し野菜に向いている野菜とは?
干し野菜は基本的にどんな野菜でも作れますが、もやしやレタスなどの水分が多くて傷みやすい野菜よりは、水分が少な目の野菜の方が向いています。
栄養的には、きのこ類全般にビタミンDが多く含まれていて、中でも「しいたけ」は紫外線に2~3時間あてるとビタミンDが増えるので干し野菜におすすめです。
子供の頃おばあちゃんに、「生のしいたけより干ししいたけの方が栄養がある」と聞いたことがあったのですが、こういうことだったのかぁと納得できました。なるほど。
■干し野菜に向いている野菜
・えのきたけ
・まいたけ
・しめじ
・大根
・ごぼう
・レンコン
・にんじん
・かぼちゃ
・ピーマン
・パプリカ
・なす
・しょうが
など
干し野菜は、冷蔵庫で持て余している野菜のムダを減らしたり、忙しい時に野菜を刻んだりする手間も省くことができたりと時短にもなりますよ。切って並べて干すだけの「干し野菜」。たくさん作って保存しておくと便利ですね。
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あとがき
栄養がいっぱいで保存食にもなる「干し野菜」は万能食材というイメージですが、実は熱や光、乾燥に弱い栄養素は減ってしまうというマイナス面もあるんですね。
特にビタミンCは熱に弱いため、干し野菜で不足してしまった分は、生野菜や果物で補うなどするとバランスが良くなりますよ。干し野菜をストックしておけばいざというときにも間に合いますね。ぜひ色々な野菜で「干し野菜」にチャレンジしてみてお気に入りのものを見つけてくださいね。^^